GoogleがバイオベンチャーVerilyを立ち上げ!カラダの隅々まで検索可能に?

GoogleがバイオベンチャーVerilyを立ち上げ!カラダの隅々まで検索可能に?

GoogleがバイオベンチャーVerilyを立ち上げ!カラダの隅々まで検索可能に?

Googleのバイオベンチャーに、ついに名前がついた。その名前は、”Verily“(ヴェラリー). 画像が、その新しいロゴである。

 

もとはGoogle[x]の中にあったヘルスケアのリサーチ部門”Google Life Science”を切り離したのがつい二ヶ月前。これに名前がついて、装いも新たにスタートした格好だ。

CEOはAndrew J. Conrad。これはGoogle Life Science時代から。彼はUCLAでPh.D.を取得しており、ゲノム関連技術に強みがある。CTOはBrian Otis。UCバークレーでPh.D.を取得、極小省エネルギーのチップ開発や、バイオインターフェースの研究を行ってきた。その他、CMO(Chief Medical Officer)には医療機関での経験が深いJessica Mega、CSO(Chief Scientific Officer)には分子生物学などに強みをもつVikram (Vik) Bajaj、技術主任はGoogleで長らくエンジニアを務めてきたLinus Upson、ソフトウェア部長は同じくGoogleで研鑽したTom Stanis。

 

Verilyのフォーカスする分野は4つ。

・ハードウェアチームは、極小デバイスの開発を通じたウェアラブル機器を創出しようとしている。そこからあらゆるデータが生まれ、人とやり取りされる。

・ソフトウェアチームは、デバイスなど様々なヘルスケアのデータを蓄積・利用するためのプラットフォームや解析ツールを開発する。

・クリニカルチームは、これらに基づいて、患者や医療者のために、産官学様々なセクターと協力しながら、最新の技術とデータを活用してよりよいヘルスケアを創出するためのツールやユースケースを提供する。

・サイエンスチームは、上記データやツールを活用し、疾病の原因究明などに取り組む最先端の研究を行うことができる。

 

Verilyのメンバーは、最終的には、ヘルスケアのプラットフォームとなるソリューションを生み出そうとしているようだ。

確かに、これからウェアラブルデバイスなどの普及で大量のヘルスケア関連データが発生する。現在もそうだ。しかし、それを活用するための十分なプラットフォームがあるわけではない。IBMがいうように、80%のデータは活用されずに捨てられているのだ。そこで、googleがこのようなヘルスケアデータプラットフォームを提供し、様々な機関、研究、ビジネスに提供することで、あらゆるソリューションに活用してもらおうというわけだ。

 

* * *

 

コンテンツのプラットフォーム、これはあらゆるビジネス分野で今本当に注目されているものである。

iPodはウォークマンを代替し、WordとExcelはさまざまなドキュメンテーション技術を代替した。E-mailは手紙を、GameBoyは花札やトランプを代替し、iPhoneは電話とカメラを代替している。Google mapが出てきてから、紙の地図は忘れ去られたと言っていい。

 

しかし、スマートウォッチは時計を代替するだろうか? どうやらそうではなさそうである。Kindleは文庫本を代替しただろうか。そういうことも起きていないように思える。IoTという掛け声も、IoT自体に価値があるのではない、これはただのツールだ。次のイノベーションはなんだろう?

現在、新しく巨大な価値が目の前に積み上がっているのを、誰もが理解している。他方で、それが既存のコンテンツ、既知の概念に結びついていないため、次のイノベーションが出てきていない。Googleや多くの企業がデータプラットフォームを用意することで、インフラビジネスで儲けようとしているが、本当に価値があるのは、そのデータとプラットフォームとを活用して、生み出される人々のためのソリューションである。

 

このような動きを受けて、今後どのようなリアクションが周りからあるのか。あるいは、Vからなにか奇想天外なプロダクトがあらわれるだろうか。期待はますます膨らむばかりである。

 

Writer:げ

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