海洋関係バイオ技術市場は2022年までに6千億円超に拡大

海洋関係バイオ技術市場は2022年までに6千億円超に拡大

海洋関係バイオ技術市場は2022年までに6千億円超に拡大

当団体はバイオ系のアントレプレナーを応援するということで、技術だけでなく経済的な情報提供もできればと思っています。

 

今回のニュースは、海洋関係のバイオ技術市場について。海に関するバイオ技術は、海でとれる微生物や成分を活用するなど、コスメティクス分野を中心にさまざまな活用分野や展開例があります。

 

そんな中、英国Research And Markets社が、”Global Marine Biotechnology Market Insights, Opportunities, Analysis, Market Shares And Forecast 2016 – 2022“(世界の海洋バイオ技術市場評価・機会・分析・市場シェアおよび予測 2016-2022)というレポートを発表しました。

 

それによれば、世界の海洋関係バイオ技術市場は、現在の$4.1 billion(およそ4,300億円)2022年までに$ 5.9 billion(およそ6,200億円)に拡大すると予測されています。

 

この6,200億という市場規模がどのくらいなのかをイメージするために、バイオ系のほかの分野と比較してみると、例えば世界の農薬市場が3兆円ぐらいあります(農業協同組合新聞、かなり古いデータですが)。あるいは、再生医療分野の世界市場は2020年に2兆円(NEDOセミナー「バイオテクノロジー・医療技術分野のプロジェクトについて」(2013))に達するといわれています。

 

これらと比較すると、海洋のバイオテクノロジーという大きな枠組みにしては小さい市場規模だなぁという印象を受けますが、最終製品というよりも要素技術的な市場であるがゆえのことかもしれません。海洋という広大なリソースを考えれば、まだまだ未開拓の部分が多く可能性の大きい分野だと言えるでしょう。

 

さて、レポートによれば海洋バイオ市場は2022年までに2,000億円程度拡大する市場ということですが、その要因はなんでしょうか。その大きな要因としてまず、コスメティック分野が挙げられています。確かに、「アスタキサンチン」とか、「マリンコラーゲン」などという言葉は一部のコスメ製品でさかんに喧伝されているようです。

(海とは関係ありませんが、「プラセンタ」なども巷で話題になって久しいですね。豚の子宮を注射するか鮭のすりおろしを塗り込むか、というのは究極の選択という感があります。。。。)

 

ほかにも、ヘルスケアや創薬分野において、海洋バイオの活用の可能性が見込まれます。地域的には、アジア・パシフィックが盛り上がるということで、日本は一つの中心地となりうるでしょう。北米は藻類関係のバイオテクノロジーで強みがあり、現状では最大の市場規模を有しています。しかし、アジア市場の急速な成長によってその地位は逆転するとレポートは見込んでいます。その理由は、親水コロイドと養殖、この二つの技術です。日本でも近大マグロが話題となり、マルハニチロが養殖による出荷増大を目指しているとの報道もありました(日経新聞「マルハニチロ、完全養殖クロマグロを輸出 18年度にも、欧米に」2016.6.23)。

 

今後も、海洋バイオテクノロジー分野の進展を注視していきたいですね。陸と違ってまだまだ知られていないことの多い海、驚くべき発見が次々に生まれてくることでしょう。

 

Writer:げ

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